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ホーム>漢方コラム>不妊症の周期療法(5)

不妊症の周期療法(5) ―卵巣性不妊について―

 今回は卵巣性不妊についてお話します。卵巣性不妊は卵巣嚢腫や多嚢胞性卵巣などの卵巣の器質的な病気によるものと、卵巣の機能低下によるホルモンの分泌不足によるものがあります。いずれも排卵障害が不妊症の最も大きな原因となります。

 漢方医学は機能低下による不妊症を得意としていますが、卵巣嚢腫や多嚢胞性卵巣にも一定の効果があります。中国で周期療法により最初に妊娠した方が多嚢胞性卵巣であったため、多嚢胞性卵巣の方は周期療法の適応になることもあります。ただし完全に無排卵であったり、月経が稀発である場合は補腎活血化痰を中心とした漢方薬で体質改善を行います。

 一方ホルモンの分泌不足による排卵障害には漢方薬がとても有効です。卵が成熟するのは低温期ですので、周期療法を行う際には低温期での治療を大切にしています。低温期は長すぎても短すぎても好ましくありません。だいたい7〜10日くらいで卵が成熟して、20mm〜25mm位になり排卵すると妊娠しやすいといわれております。長すぎると排卵日が特定しにくく、短すぎると卵が十分成熟しないうちに排卵することになり妊娠しにくくなります。このようなホルモンの分泌は視床下部−脳下垂体−卵巣−子宮の反応で調節されていますが、漢方医学では腎の範疇になります。また低温期は子宮内膜が成長する時期ですが、血液を補い流れをよくすることにより子宮内膜も厚く成長していきます。よって低温期に補腎養血活血することにより、よい卵と厚い子宮内膜を作ることができます。このホルモン分泌を抑制するのにプロラクチンがあり、母乳ホルモンもいわれます。次回は高プロラクチン血症についてお話します。

病名別漢方治療法「不妊症周期療法」も参照してください

掲載:マイドゥー 2002年6月号

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