漢方相談フリーダイヤル
0120-29-8866

漢方コラム

HOME 漢方コラム一覧 がんの漢方総合療法2 ―上手ながんとの付き合い方―

がんの漢方総合療法2 ―上手ながんとの付き合い方―

 がん細胞は無限に増殖して不死の細胞といわれています。他の細胞に浸潤して広がっていき転移する性質があることが、がんが恐れられる最大の理由になっています。しかしがん細胞にも以下の3つの弱点があります。

 1.熱に弱い。

 2.酸素に弱い。

 3.アルカリに弱い。

 ということです。このような弱点を考慮に入れた治療法や養生法、民間療法は様々な方法がありますので、以下に紹介します。


 1ですが、がん細胞は42、5℃〜43℃以上の温度では急に生存率が下がります。正常細胞は42℃程度の体温では影響が少ないため、がん細胞は正常細胞に比べて熱に弱いといえます。この性質を利用した方法としては、温熱療法やビワの葉温灸療法が有名です。


 2ですが、がん細胞の細胞分裂は酸素を必要としない嫌気的な条件下で行われます。よって酸素が十分な条件では細胞分裂を行うことができなくなるわけです。この性質を利用した方法としては、気功療法、有機ゲルマニウム療法、漢方薬による治療が知られています。


 3ですが、肉食や偏食、化学物質などにより酸性体質に傾くとがんにとってすみやすい環境になるといわれています。逆に新鮮な野菜や果物、雑穀などをとってアルカリ体質にするとがんは育ちにくくなります。この性質を利用した方法としては、ゲルソン療法やマクロビオティックなどの食事療法があります。


 またがんを克服するためには精神状態も大きく関係しています。がんを恐れすぎずに自分がよくなるイメージを持つことが大切です。笑いや感謝の気持ちは精神状態を安定させ免疫力を高めるといわれています。一人で家にこもるよりも多くの友人と話をして気持ちを吐き出すことも有効です。


 西洋医学の正しい診断や適切な治療の上に、上記の3つの弱点を考慮に入れた養生法を正しく行い、現在のがんの進行状況や個々の体質(証)を考慮に入れて健康食品や漢方薬を上手に使いこなせば、がんと共存することやがんを休眠させることも可能であると思います。

 このようなことをきちんと理解した専門家とよく相談して症状や体質にあった健康食品や漢方薬を選択してもらうことをお薦めします。

掲載:マイドゥー 2003年5月号