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花粉症の予防と漢方治療

 今年の花粉の量は前年の約10倍、例年との比較でも1.5倍〜2倍以上になるとの予測が出されています。春に飛散するスギ花粉の飛散量は前年夏の気象に大きな影響を受けるといわれています。夏に雨が少なくて、日射量が多く気温が高いと、スギは花芽をたくさんつけるといわれます。昨年の夏はまさにそのような条件の揃った猛暑でしたので、今年の花粉はかなり多量になると予想されているわけです。

 さて花粉症の症状はクシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、咳、湿疹、発熱、倦怠感などがあります。これは花粉が鼻やのどの粘膜に付着して、アレルギー反応をおこすために発症すると考えられています。このような花粉症の症状を予防したり軽減するためには大きく2つの方法があります。

 1.発症したアレルギー反応を抑える方法・・・これは花粉症の症状を和らげる対症療法になります。病院の抗アレルギー薬やステロイドはこのような対症療法と考えられております。漢方薬は副作用が少なく、症状によって小青竜湯、麻黄附子細辛湯、銀翹散、インターパンチ、菊花茶などを使い分けると大変効果的です。

 2.鼻やのど、腸の粘膜を丈夫にして、花粉を寄せ付けないようにする方法・・・これは粘膜にバリアーを作る方法ですので、花粉症の予防にも発症後の治療にも効果的です。マスクやゴーグルでバリアーを作り花粉を防ぐ方法は手っ取り早く効果的ですが、付着した花粉は取り除けません。漢方薬を内服して自然治癒力を高め、粘膜にバリアーを作ることが理想です。

 「衛益顆粒」という漢方薬は、内服することで皮膚粘膜の衛気(防衛する気)を高めてバリアーを作り、花粉を防ぐことができます。「インターパンチ」は腸粘膜を丈夫にしてアレルギー反応を抑制することができます。この2種類の漢方薬を併用すると、花粉症の症状の予防と症状の軽減に大変効果的です。

掲載:マイドゥー 2005年3月号