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体を温めると健康になる3

 前回、「冷え」には主に4つのタイプがあると話しました。4つのタイプとは、1陽気不足 2血虚受寒 3気滞淤血 4.水湿内停のことです。今回は、陽気不足(ようきふそく)についてお話します。

 漢方医学では、体内の「気」は食物から取り入れる「水穀の気」と両親から受け継いだ「先天の気」が合わさって作られると考えています。「先天の気」は年齢と共に消耗するので、食物から得られる「水穀の気」で常に補充しなくてはなりません。胃腸の働きが弱ると、食物の消化吸収が悪くなるために、「水穀の気」を十分に取り入れることができなくなり、体内の気が不足することになります。このタイプを「脾胃気虚(ひいききょ)」といいます。

 気の生成よりも気を多く消耗すると、収支が合わなくなり、陽気が不足します。気を消耗する大きな原因は、やはり過労です。現代は重労働で気を消耗することは少なくなりましたが、長時間勤務や睡眠不足、精神的な疲労により気を消耗する方が多く見られます。長期の消耗が続くと、「先天の気」にも影響し、老化が早くなります。このタイプを「腎陽虚(じんようきょ)」といいます。

 さて、気が不足すると、低体温となり、免疫力が低下します。よって風邪を引きやすくなり、がん細胞を監視する力も低下します。皮膚や粘膜を守る力が低下するので、花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患や喘息にもなりやすくなります。このタイプを「肺脾気虚(はいひききょ)」といいます。

 以上のように、「陽気不足」には「脾胃気虚」「腎陽虚」「肺脾気虚」の3つのタイプがあります。


・「脾胃気虚」は胃腸を丈夫にして体を温める「六君子湯」「補中益気湯」「人参湯」などが効果的です。

・「腎陽虚」は「先天の気」である腎を直接温める「八味地黄丸」「参馬補腎丸」「参茸補血丸」などが効果的です。

・「肺脾気虚」は免疫を高めて体を温める「衛益顆粒」などが効果的です。


 「陽気不足」の方は、精白したもの、南国の食べ物、コーヒー、ビールなどの陰性の食材や冷たいもの、生ものは避けるようにしましょう。

 一方で玄米・雑穀などの未精白の穀物、ニンジンやレンコンなどの根菜類、味噌汁や納豆、梅干などの発酵食品、海藻類、ヤマイモ類、豆類、きのこ類などの食材を加熱調理して、多く摂るようにしましょう。

掲載:マイドゥー 2008年4月号