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−慢性湿疹について−

今年の夏は暑いですね。暑い日が続くと皮膚病の方が増えてきます。 皮膚病ははっきりとした原因が分からない方も多く、アトピーと自分で判断されて来店された方でも話を聞くとアトピーでなく慢性湿疹というケースも多くあります。アトピーには特徴のある左右対称の皮膚病変と痒みがあり、アレルギー素因を持つことも参考項目となっています。 アトピーと慢性湿疹は経過や予後に違いがありますが、漢方薬は体質(証)に合えばどのような湿疹でも良い効果が期待できます。
漢方薬を選ぶ際には


①皮膚の状態と発症してからの経過
②食欲や便通、排尿などの全身症状


の両方をしっかりと見立てることが大切です。その上で皮膚科を受診している場合は、その診断を参考にします。


皮膚病変で最も重視することは、滲出液の有無です。滲出液がある慢性湿疹はカサブタができますので、滲出液の色やカサブタの状態が見立てで大切になります。黄色い滲出液は「湿熱証」になり、湿熱を改善して滲出液をなくすことを最優先します。その次は皮膚の色や乾燥の有無になります。赤みが強ければ清熱解毒薬の量を多くして、炎症や痒みをの改善を優先します。
滲出液や炎症が改善すると、いよいよ体質改善の漢方薬を増やしていきます。特にアトピーや慢性湿疹は、漢方薬で皮膚の状態が良くなっても季節変化や食事内容、ストレスなどで再発しやすい方が多いです。
漢方薬できちんと体質改善することで、再発しにくくなり、根本から改善することができます。


漢方堂では長年の悩みが解消した方も多くおり、たくさんの喜びの声をいただいています。
漢方薬は皮膚病の改善も得意としていますので、なかなか治らなくてお悩みの方は一度ご相談ください。


掲載:マイドゥー 2014年9月号