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『心気症』と『漢方』
2025年4月15日

ささいな不調が気になってしまう「心気症」

心気症は「心身のささいな不調が特に気になり、自分が何か重篤な病気にかかっているのではないか、今後かかるのではないか、という不安がおおむね6カ月以上続いてる状態」と説明されます。
明確な病気ではありませんが、老若男女を問わず多くの人が悩まれています。

インターネットが発達した現代では、少し検索するだけで病気に関する多くの情報が得られます。調べるほどに自分の症状を重ねてしまい、大きな病気なのではないかと、ますます不安になってしまいます。
手軽に情報にアクセス出来るようになった現代病だと言えます。

心気症の明確な原因は解明されておらず、自律神経の乱れやホルモンバランスの変化によって、神経が過敏な状態になってしまっていると考えられています。
西洋医学に有効な治療が存在しないことから漢方相談に訪れる方も多くいらっしゃいます。

東洋医学から見た心気症

東洋医学の視点から心気症という状態を考えると、「心」と「肝」の機能失調と密接な関係があるとされています。

東洋医学における「心」や「肝」は現代医学の「心臓」や「肝臓」の働きとは少し異なります。

「心」は血液を送り出すポンプ機能としての役割のほかに、物事を考えたり、精神活動を行うと考えられてきました。
心は精神を宿し、血によって十分に養われることで、穏やかな精神状態を保つことができます。何らかの要因によって心が滋養されなくなると、心の機能は失調し、些細な事で不安になったり過剰に心配をしてしまうという精神状態に陥ります。

また「肝」は体内の解毒や代謝機能だけでなく、全身の気の流れをコントロールしていると考えられています。
気の流れとは、現代の言葉に置き換えると、自律神経の機能であると言えます。
「肝」の機能が失調し、気の流れが滞ると自律神経の働きが乱れ、様々な心身症状が現れます。心気症傾向の方は、程度の差はあれど何かしらの身体症状を伴うことが多くあります。
息苦しい、動悸がする、胃腸の調子が悪い、めまい、耳鳴り、身体が痛いなど、症状は多岐にわたります。
原因不明の身体症状の多くは「肝」の機能失調に伴う”気の滞り”と関係があります。

漢方の服用や日常生活の養生がおすすめ

漢方治療においては、心を滋養して精神の過敏な状態を落ち着かせ、肝を調節して気の流れをスムーズにするような方針が一般的には取られます。一方で心気症は多様な症状を伴うことから、ひとりひとり丁寧な問診に基づいて、オーダーメイドの組み合わせで漢方薬を服用して頂くケースも多くあります。

また漢方薬の服用以外にも、日常生活での養生もとても重要です。
東洋医学では精神状態を改善する養生法として、「散歩」が古くから推奨されています。
お日様の光を浴びながら、ゆったりと呼吸して散歩することは、現代医学の観点からも自律神経を調節する働きが認められています。

また心気症の改善の為には、できるだけ症状のことを考えないようにするのも大切です。
しかし、それが気になってしまうからこそ、心気症で悩まれている方が多いのも事実です。
気になる症状があると、どうしてもふさぎこんで家の中に閉じこもりがちになりますが、できるだけ別のことをして意識をそらすというのも効果的です。没頭できる趣味があれば一番ですが、家の掃除や庭の草むしりなど、身体を動かす単純作業をするのもおすすめです。

心気症は性格の問題だからと諦めて、我慢しながら生活を行っている人が多くいらっしゃいます。漢方薬と養生法の組み合わせで、心気症は大いに改善する可能性があります。ひとりひとりに合わせた漢方薬と養生法をご提案させて頂きますので、お気軽にご相談ください。

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