今年の夏はラーニャ現象による猛暑が予想されていますね。気温が上がり紫外線が強くなると、汗や日焼けにより日光皮膚炎やあせも、とびひ、水いぼ、水虫などの皮膚病が悪化します。アトピー性皮膚炎は、乾燥する冬に悪化する方と暑い夏に悪化する方の2つのタイプがあります。夏に悪化するタイプは気温の上昇と汗が悪化要因となるようです。
いずれの皮膚病も軽い症状でしたら軟膏で良くなりますが、アレルギー体質が原因のアトピーなどは軟膏を塗ってもなかなか良くならない方が多いです。
カバンでしたら油を塗るとピカピカになりますが、人間の皮膚はただの皮ではないので、体質改善をしないと良くならないのです。
なかなか治りにくいアトピーは漢方薬がとても効果的です。漢方薬より良い体質改善法は他にないと言ってもよいと思います。
漢方では症状がひどいときは皮膚の炎症を除き浸出液を改善する漢方薬を使って症状を抑え、症状がそれほどひどくないときは解毒能力を高めて皮膚粘膜を強化する漢方薬で体質から改善します。
漢方医学は個々の症状や体質に合わせたオーダーメイド処方です。皮膚を診て症状を伺ってから証にあった漢方薬を調合することが効き目の秘訣です。
なかなか治らない皮膚病でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
掲載:マイドゥー 2016年7月号