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−掌蹠嚢疱症について−

マイドゥー読者の皆さん、こんにちは。今回は掌蹠嚢疱症についてお話します。

掌蹠膿疱症は自己免疫疾患で、ウミが溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひらや足の裏に数多くみられる皮膚病です。周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返し、皮膚由来の骨(鎖骨、胸骨、肋骨など)の関節が痛くなることがあります。


11月の漢方研究会で私の師匠の講演を聞いてきましたが、この掌蹠嚢疱症をほぼ完全に改善させていました!

猪越先生が強調されていたのは、皮膚は臓器であるという事です。肺がないミミズは100% 皮膚呼吸をしていますが、人間の皮膚呼吸はわずか0.6%と言われています。

皮膚呼吸はわずかなので、皮膚はただの皮でしょうか?

皮でしたらカバンと同じように油を塗ればキレイになります。しかし、掌蹠嚢疱症や尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎などの体質が関係する皮膚病は、油を塗ってもなかなか良くなりません。つまり皮膚は皮ではなく、臓器の一部で内臓とも関係があるのです!


さて、掌蹠膿疱症は免疫のブレーキが失調した状態ですので、免疫を作る骨髄に問題があります。

中医学では骨髄は「腎」と関係があり、皮膚は「肺」と関係があると考えています。つまり、 掌蹠嚢疱症は肺と腎の機能低下がある体質と言えるのです。

そこで肺と腎を同時に補う漢方薬を根本療法として服用し、手足の炎症を抑える漢方薬を対症療法として併用することで、非常に良好な成績を上げてきたという事でした。

私の経験でも掌蹠嚢疱症や尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎などの体質に問題がある皮膚病は漢方薬が効果的と感じていますが、師匠の経験は大変心強い後押しになりました。

このような皮膚病でお困りの方は、まずはフリーダイヤルにお電話ください。


掲載:マイドゥー 2014年1月号