スマートフォンの普及によって、20〜30代のスマホを多用する層に「スマホ老眼」と呼ばれる深刻な目の症状が急速に広がり話題となっています。近年はテレビや、パソコン・IT家電などの液品画面に長時間接することが日常化し、若者だけでなくお子様から高齢者まで、全ての世代が眼精疲労をはじめとする眼病のリスクにさらされています。
特に白内障や緑内障、加齢黄斑変性などの視力障害に繋がる眼病はQOL(生活の質)に大きく影響します。現在のところ一度発症してしまったら有効な治療法はほとんどありませんので、深刻な眼病を予防し、発病を遅らせることがとても大切になります。
漢方医学では「肝の疲れは、目に出る」「肝は目に穴を開く」という教えがあります。この考えに従い、目の病気を治すときは点眼薬を使うのではなく、漢方薬を使って肝の働きを改善します。実際に中国には「中医眼科」という専門の診療科があり、各種の眼病に漢方薬が効果を上げています。
日本で良く使われる漢方薬は、枸杞子と菊花を主薬として「飲む目薬」と言われる“杞菊地黄丸”が有名です。先月にはアワビの貝殻、エビスグサ、ナルコユリにルテインなどを配合した眼病専門の新製品“星火睛明丹”も発売されました。
眼病予防は漢方薬が非常に有効ですので、お気軽にご相談ください!
掲載:マイドゥー 2018年8月号