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冷え性について

 現代医学では冷え症についてそれほど重要視していませんが、漢方医学では2000年以上前から冷え症を重視しており、様々な理論や治療法が考えられてきています。女性は男性よりも温度変化に敏感で、生理機能上も冷えやすく、冷えると内臓の機能の低下により様々なトラブルを起こします。

 店頭で相談をしていると全身が冷える方、手足の指先が冷える方、腰や下半身が冷える方、腹部や子宮が冷える方など冷え症といっても一人一人異なった訴えがあるようです。そして冷え症を改善することによってめまいや立ちくらみ、胃腸虚弱、肩凝り、生理痛、不妊症など随伴する症状も同時に改善していくことが多く見られます。

 冷え症の原因として多く見られるのは陽気不足の体質と血液循環の不良です。陽気不足の体質を改善し血液の流れを良くしていくことによりほとんどの冷え症は良くなっていきます。

 陽気不足の体質を改善する漢方薬として十全大補湯、婦宝当帰膠、参茸補血丸などが良く使われています。

 血液の流れが悪く手足の指先が冷える方には当帰四逆加呉茱萸生姜湯、冠元顆粒などが良く使われます。腰や下半身が冷える方には真武湯、八味丸などの附子剤が良く使われます。

 また胃腸が弱く腹部が冷える方には人参湯、五積散、黄耆建中傷などが良く使われます。

 原因や体質に合わせて漢方薬を服用して、適度な運動と食養生をすれば長年の悩みも改善するでしょう。

掲載:マイドゥー 2000年12月号