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手相漢方(3) ー掌紋医学の基本的な考え方2ー

掌紋医学には3つの基本があります。前回に掌紋線についてお話ししましたので、今回は掌上臓腑対応区と手掌八卦についてお話します。掌上臓腑対応区と手掌八卦は中医学と易の理論を応用していますので、手相とは異なる掌紋医学独自の理論になります。 漢方をはじめとする東洋医学には体の内部の状況は、体の表面に現れると考えています。ですから、人相、耳診、舌診、脈診などの診断法が発展しました。掌紋医学も東洋医学の考え方に基づいた診断法になります。 まずは掌上臓腑対応区についてお話します。臓腑の対応は[図1]を参照してください。 [図1] ※画像をクリックすると拡大します 主要な部位について、下記に解説します。 (1)生命線の内側下部のエリアは生命力、精力、大腸を表しています。面積が大きいと、生命力や精力が強いことを表します。内側上部のエリアは自律神経や胃を表します。このエリアに十(バツ)、♯(シャープ)、*(米)があると、慢性胃炎や胃潰瘍を意味します。 (2)小指の直下のエリアは生殖や膀胱、前立腺を表します。この部分は結婚線(性線)がありますが、結婚線が薄い方やない方は生殖力が弱いと考えます。不妊症の方でホルモン分泌が弱い方は、このエリアの線が薄く、生殖線も見られないことが多いです。 (3)生命線の末端のエリアは子宮・卵巣を表します。生命線末端に〆(島)のある方は子宮筋腫を、生命線末端外側に 〆(島)のある方は卵巣嚢腫・卵管炎を表します。子宮・卵巣区に十(バツ)・*(米)・障害線・羽毛状がある人は生理不順・生理痛を表します。 (4)小指の下のエリアは内分泌と関係があります。この部分に横線(放縦線)が見られる方は糖尿病や不眠、神経衰弱の方が見られます。 他にもありますが、紙面の関係で割愛します。 次に手掌八卦についてお話します。手掌八卦は、掌紋線と掌上臓腑対応区を補助するものです。[図2]を参照してください。 [図2] ※画像をクリックすると拡大します 掌上の八卦は、手相の丘と対応しています。掌紋医学では、八卦のエリアは五臓に対応していると考えています。   艮=脾胃、震=肝・自律神経、巽=肝胆、サy=心、坤=脾・膀胱兌=肺・大腸、乾=肺・内分泌、坎=腎 八卦上のエリアに十(バツ)・♯(シャープ)・*(米)・障害線などがあると、対応する臓腑の失調があると考えています。 次回からは具体的な疾患と掌上の変化についてお話しします。 掌紋診断をご希望の方は、漢方相談のご予約の際にお申し付けください。

掲載:マイドゥー 2010年4月号