漢方相談フリーダイヤル
0120-29-8866

漢方コラム

HOME 漢方コラム一覧 手相漢方(6) ー慢性肝炎についてー

手相漢方(6) ー慢性肝炎についてー

今回は慢性肝炎について解説します。慢性肝炎は、何らかの理由で肝臓の炎症が6か月以上続いている状態をいいます。慢性肝炎のほとんどはB型・C型肝炎ウイルスの感染が原因となっています。C型肝炎ウイルスは輸血をはじめ血液を媒介とした接触で感染し、C型肝炎にかかった人の3分の2が慢性肝炎へと進みます。B型肝炎ウイルスは輸血や性行為・出産時の母子感染などで感染し、B型肝炎ウイルスのキャリア(ウィルス保持者)の一部の方が慢性肝炎に進みます。肝炎ウイルス以外にも慢性肝炎の原因となる疾患は様々あり、脂肪肝・アルコール性肝炎・薬物性肝炎・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変などがあげられます。慢性肝炎が数年から数十年続くと肝硬変に進み、さらに肝臓ガンになることがあるので、注意が必要です。 西洋医学では、ウイルスの種類によって分類し、インターフェロンなどでウイルスを減らすことを目的としています。しかし、インターフェロンには重い副作用があり、慢性化した場合に肝臓を保護して肝機能を維持させる西洋薬は限られています。一方、漢方医学は免疫力を高めて肝臓を保護し、肝炎の進行を防止することを得意としています。 掌紋医学では、主に肝分線、健康線、障害線、肝臓の対応区を診て、肝臓の状態を判断します。[図1]は慢性肝炎の方によく見られる掌紋です。 [図1] ※画像をクリックすると拡大します ★肝分線(二重感情線)が深いことは肝機能の低下を意味しています。また、肝分線に〆(島)や障害線がある場合は肝炎が進行していることを意味します。 ★肝分線が感情線や生命線を横切る場合は、慢性肝炎が肝硬変や肝臓ガンに進行している可能性があります。 ★健康線が曲がりくねっている場合は肝機能の低下を意味しています。このような健康線が肝分線に繋がっている場合は、慢性肝炎が肝硬変や肝臓ガンに進行している可能性があります。 ★生命線と知能線の間の肝臓の対応区に十(バツ)や♯(シャープ)がある場合は、肝臓に炎症があることを意味しています。  

掲載:マイドゥー 2010年7月号