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― 湖北中医薬大学の客員教授に就任しました ―

 皆さん、こんにちは。去る3月19日〜23日に武漢に行ってきました。今回は湖北中医薬大学の客員教授授与式と大学生(及び大学院生)への講演会が目的です。

 湖北中医薬大学は、中国の華中地方(中部地方)の中心都市・武漢にあります。1958年に設立された、中国最初の中医学専門学校5校のうちの1校です。27000人の学生と1100人の講師(教授を含む)、300人の留学生が在籍しています。最新の中医薬大学の評価で、北京、上海に次ぐ、3番目にランクされた名門大学です。

 私の恩師の寇 華勝先生の紹介で論文と必要書類を提出して、審査を通過することができました。

 欄外の写真は、客員教授授与式と客員教授の証書です。

 講演会は寇 華勝先生に通訳をお願いして、1時間半の予定でした。講義を1時間10分でまとめて、質疑応答に入りましたが、学生の質問がとても多く、結局2時間半に及ぶ大盛況の講演会となりました。

 今回のテーマは「一貫堂医学による体質改善とアレルギー疾患の治療」でしたが、質疑応答ではテーマと関係ないユニークな質問もありました。特に2つのユニークで印象的な質問がありました。

学生 : 中国語で“晃”は揺れ動くという意味がありますが、小島 晃は小島が揺れ動くとなり地震みたいです。なぜそのような名前なのですか?

私 : 小島は先祖から頂いた名字で変えようがなく、晃は揺れ動くではなく、日(太陽)の光なので、皆を明るく照らすという意味です。


学生 : 日本での地震は中国でも大きく報道されています。日本人は忍耐強くパニックになっていません。そのような国民性はどうしてですか?

私 : 日本人は伝統的に感謝と助け合いの精神があります。それは、良いことがあったから感謝するのでなく、今あることに感謝する気持ちです。目があって感謝、空気があって感謝、太陽があって感謝など、天の恵みに感謝する気持ちです。ですから、地震があっても生きていることに感謝して、お互いに助け合う国民性があるのです。


 この2つの回答は中国の学生さんにも受け入れられ、大きな拍手をいただきました。

 今回の客員教授は、私が今までいただいた多くの賞や資格の中でも、最も光栄な受賞となりました。このような機会をいただけたことに感謝するとともに、この受賞に恥じないように今後も中医学を研鑽していきます!

掲載:マイドゥー 2011年4月号