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−ガンと漢方治療−

年の瀬になり、最近はガンの相談が増えてきています。ご存知のように、高齢化社会を迎えて2人に1人はガンになり、3人に1人はガンで亡くなると言われています。いつ自分がガンになってもおかしくないので、積極的な予防が大切です。

ガンについては病院での診断が先になるため、薬局では抗がん剤の副作用防止やQOLの改善、そして予防が大切な役割になります。薬局に相談に来る方は、以下の3つのタイプがあります。

1.ガン家系の方の発病予防や手術後の再発防止

2.抗ガン剤や放射線療法の副作用防止

3.病院での治療法がなくなった方のQOLの改善

ガンは局所の病気ではなく全身病ですので、局所のがん細胞のみを治療するだけでは片手落ちと言えます。漢方薬や健康食品で陰陽・寒熱のバランスを整えて全身状態を改善することが大切になると思います。

さて、去る11月25日に中国・成都のガン専門中医師・由鳳鳴教授が来日講演されました。由教授によるとガンにも部位や性質で寒熱があるとのことです。

・扁平上皮ガン(舌、咽喉、食道、子宮頸部、肺、皮膚などのガン)は熱毒型が多い

・腺ガン(胃、大腸、子宮体部、肺、乳房、卵巣、前立腺、肝臓、胆嚢、膵臓などのガン)は寒毒型が多い。

・腫瘍の増殖が速いガンは熱証と考え、弁証の上で清熱解毒薬を多く使用する。

・末期のガンや繰り返し再発するガンは寒湿証が多く、温陽化湿薬を多く使用する。

また、病院の治療にも寒熱があり、手術は寒性が強く、放射線は熱証が強い。抗がん剤は寒性と熱性のものがある、など詳しい解説がりました。西洋医学の治療によっては、熱体質でも寒証になったり、その逆に寒体質が熱証になることもあるようです。

小島薬局では全身状況を詳しく問診して、個々の体質に合わせたオーダーメイドで漢方薬を調合します。また、厳選した健康食品で免疫力を高めていきます。最近では、霊芝胞子、冬虫夏草菌糸体、喜樹、フコキサンチンなどの健康食品が予防やQOLの改善に喜ばれています。



来年もより良い漢方治療を提供できるように研鑽していきます。今後ともますますのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。



掲載:マイドゥー 2019年1月号