12月になり冬の寒さを感じるようになってきました。漢方医学では昔から「冷え」が様々な病気の原因となると考えています。自然界の冷えを「寒邪」と呼び、体内の冷えを「陽気不足」と呼んできました。
昔は体温という概念がなかったため、自覚症状や顔色、舌の色などを見て「冷え」を判断していました。しかし、現代は体温計がありますので、自覚症状だけでなく体温も参考にします。特に成人女性は基礎体温が体質判断に大きな意味を持っています。
通常は体温の平均は36.5℃くらいが最も良いと言われていますが、低体温になると下記のようにさまざまな問題が起こります。
1.免疫力が低下する:体温が低下すると免疫機能に関係するリンパ球の働きが悪くなり、カゼや感染症、花粉症、各種ガンなどになりやすくなります。
2.基礎代謝が低下する:体温が低下すると基礎代謝が低下するため脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすい体質になります。
3.体内酵素の活性が低下する:体温が低下すると酵素がうまく働くことができなくなり、栄養が十分に吸収されないため、胃腸機能が低下して疲れやすくなります。
4.血流が悪くなる:体温が低下すると骨盤内の血流が悪くなり、生理痛や子宮内膜症、不妊症、習慣性流産などの原因になります。
さて、去る10月21日に俵IVFクリニックの俵史子先生と一緒にジネコ不妊症セミナーを行いました。俵先生のクリニックでは不妊治療に「冷え」を重視しており、鍼灸治療も行っていると聞きました。
当店は漢方薬による冷え症改善を得意としております。特に不妊症の相談では冷え症の改善を重視しており、骨盤内の血流を良くすることで妊娠しやすい体質に変わっていきます。
また、体質(証)に合わせた漢方薬と「邵氏温灸器」の組み合わせが好評です。現在、無料温灸体験会を毎日行っていますので、お気軽にご来店ください。
掲載:マイドゥー 2018年12月号