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−認知症に漢方薬を試す価値あり−

今回は認知症と漢方薬についてお話します。

高齢化社会が進行している現在、認知症は大きな社会問題になっています。認知症は物忘れ、情緒不安定、不眠、徘徊、幻覚などの症状が見られる、いわゆる脳の知能機能が衰えたために引き起こされる病気です。本人だけでなく、家族の生活にも影響を与えるために、非常に厄介な病気です。今では年々増加しており、65歳以上でも約5人に1人が認知症であると言われています。

さて、認知症と間違いやすい病気に健忘症はいわゆる物忘れで、生理的な老化が原因となることが多いです。健忘症は物忘れをしていることを自覚していることが特徴です。

一方、認知症は脳の器質的な異常で、脳の委縮や細胞の壊死が見られ、自分が物忘れをしている自覚がないことが特長です。

健忘症は本人がつらいですが、認知症の場合は家族や介護者がつらくなることが多く見られます。

健忘症であれば、証に合った漢方薬が良い効果を発揮することが多いですが、認知症は脳細胞に異常があるため、完全に元に戻る事は難しいと言われています。

病院や西洋薬でも改善や進行を遅らせる事はなかなか難しいのが実情です。そのためか漢方などによる対処法が研究され、学会などでも発表されています。研究が盛んな漢方薬には『冠元顆粒』があり、動物レベルでは認知症に対して大きな効果が報告されています。人においても徘徊や暴力といった「周辺症状」が改善したという研究データが出ています。


認知症は「脳への血行不良」が大きな原因の一つと言われています。『冠元顆粒』は血行を改善し、抗酸化作用にも優れた漢方薬ですので認知症に対しても有効です。まずは『冠元顆粒』から始められると良いと思います。

さらに疲れやすい症状がある方は「心脾顆粒」、脳細胞の委縮がある場合は「亀鹿二仙丸」や「参茸補血丸」などの補腎薬を一緒に服用するとより効果的です。

自分ではなかなか気付きにくく、人によっても症状は様々ですので、ご自身で「最近物忘れが多くなったな…。」やご家族が「認知症かな…。」と思い当たる方はぜひご相談ください。


掲載:マイドゥー 2015年8月号