今年も多くのお客様から漢方相談を受けました。マイドゥーのコラムもすっかり定着して、「マイドゥーを見て相談に来ました」という方も多くなっています。
今年は手相漢方シリーズを連載しましたので、手を見て診断や簡単な運勢をアドバイスさせていただき、好評をいただきました。
さて、私の薬局で毎年力を入れているのは子宝相談です。今年も50人の方から喜びの声をいただきました。だいたい1週間に1人の方から妊娠の報告をいただいていることになります。そのうち40歳以上の方が7名おり、例年よりも少し多くなっています。また、6名の方は第1子、第2子ともに私の薬局で漢方薬を服用して妊娠しました。
私の薬局には病院でなかなか妊娠できなかった方や年齢が上がってきている方が多いので、漢方薬は妊娠しやすい体質作りには良い効果があると言ってよいと思います。生理周期の乱れが少ない方は、生理周期に合わせた周期療法をお勧めしています。
今年漢方薬を服用して妊娠されたK・S様(30代・女性)の喜びの声を紹介させていただきます。
不妊治療で半年間通院していました。私は多嚢胞性卵巣(PCOS)だったため周期が長く、排卵誘発剤とhMG−hCGの注射で治療をしていましたが、次第に病院に行くことがストレスとなり、治療を辞めて小島薬局に伺いました。
漢方薬を飲んで3周期目に妊娠することができました。自分には無理じゃないかと思っていたため、とてもびっくりしました。1周期目は薬の副作用か周期が長くなりましたが、2周期目は排卵誘発剤を飲んでいた時と同じ周期になりました。
漢方薬はすごく苦いと思っていましたが、思っていたよりも飲みやすかったです。漢方薬を飲み始めてから、体質改善の大切さを痛感し、小島薬局からいただいた食事の方法を注意し、冷たいものを控えたり、雑穀を食べるなど妊娠しやすい体質作りに励みました。
小島先生や漢方スタッフの方々がいつも親切に話を聞いてくださり、不妊治療から解放された気持ちになりました。皆様に心から感謝しております。ありがとうございました。
K・S様は多嚢胞性卵巣で排卵誘発剤を飲んでいましたが、本人の希望もあり思い切って病院の薬を中止しました。多嚢胞性卵巣の方は、排卵誘発剤を中止すると排卵が遅れたり、排卵が来なくなるケースもありますが、K・S様は漢方薬が奏功して大きな問題はおきませんでした。
それにしても3周期目で妊娠できたことはとても嬉しいことでした。周期療法では、生理期〜低温期は活血薬を多く配合し、高温期は補腎陽により着床を助けるようにしました。妊娠後に少し出血があったのですが、帰脾湯や田七を服用して乗り切り、現在は順調に育っています。当店に来て話をすることがストレス解消にもなったそうで、このことも良い影響があったと思います。
来年も多くのお客様に喜んでいただけるように、漢方医学の研鑽を積んでいきたいと思っています。益々のご愛顧をよろしくお願い申し上げます。
掲載:マイドゥー 2011年1月号