前回から引き続き漢方堂式食養生についてお話しします。
漢方堂式食養生の原則は「体に良い栄養を摂って、体に悪い毒素を排泄する」ことにあります。
今回は炭水化物の取り方についてお話しします。
近年の食養生で糖質制限が流行っています。これは字のごとく砂糖や穀物、イモ類などの炭水化物(糖質)を避ける方法です。
一般に知られている糖質制限は良い点もありますが、問題点もあります。
糖質制限の良い点ですが、現代の食生活は炭水化物が過剰になりやすく、炭水化物を制限することは意味があります。
炭水化物は糖質+食物繊維なのですが、食物繊維がない糖質は特に有害性があり制限する必要があります。
白砂糖の有害性はご存じの方も多いと思いますが、身体だけではなく精神にも多くの害を及ぼしています。
白砂糖の害というと糖尿病や虫歯、肥満が思い浮かびますが、実際には免疫低下、動脈硬化、冷え性、頭痛、肩こり、貧血、便秘、アレルギー、皮膚病、不妊症など多くの病をもたらしています。
また、キレやすくなる、情緒不安定、うつ病など精神に害をもたらすことも知られています。
ただ、玄米や未精白の穀物、イモ類などの間接糖は食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富なので、一定程度食べてもよいと思います。
糖質制限の問題点ですが、タンパク質や脂質を無制限に推奨していることです。
動物性食品は栄養が豊富ですが、毒も必然的にたくさんたまります。
質の良いタンパク質や脂質を厳選して、動物性の食材と植物性の食材をバランスよく食べる必要があります。
質の良いタンパク質の摂取や排毒法については次回以降のコラムでお話しします。
さて、当店で行っている漢方堂式ダイエットでは、食養生の基本を糖質制限にしています。
太っている方は甘いものや炭水化物を摂りすぎている方が多いので、糖質制限は非常に効果的です。
ただ、制限するだけでは長続きしないので、漢方薬やサプリメントを組み合わせて健康的に痩せるダイエットを行っています。
当店のダイエットは栄養学を学んだ専門スタッフが体組成計で計測して、カウンセリングを行っていますので安心してご相談してください!
掲載:マイドゥー9月号