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-台湾不妊症研修に行ってきました-

 

去る10月20日~24日に台湾研修に行ってきました。今回は愛群中西医診所という中医学(漢方)と西洋医学の両方の専門医師が診療を行っている不妊症専門クリニックで研修を行いました。

愛群中西医診所は中医学、西洋医学、手術室、セミナー室と4つのフロアに分かれており、質の高い専門的な診療を行っていました。

 

中医学のフロアは個々の証に合わせて漢方薬を処方する弁証論治をベースにしており、不妊症治療には生理周期に合わせて漢方薬を使い分ける周期療法を行っていました。

弁証論治や周期療法は私も日ごろの漢方相談で行っている手法なので、大変参考になりました。また、私が日ごろ実践している漢方薬の処方が間違っていないことを確認できました。

中医学の治療については研修前に想像していたこととほぼ一致していましたが、西洋医学については驚かされることが多かったです。台湾では着床前診断(PGS、PGD)が普通に行われており、特に40歳以降の高度医療で着床率のアップや流産防止に効果があるとのことでした。

日本でも来年から条件の整った施設で導入されるようです。また、卵子提供も行っており、日本からの患者さんもいるそうです。施設の基準も日本と遜色ないレベルにあると感じました。

研修の後は台湾の中医師、西洋医師、培養士などと討論会を行いました。その中で強調していたのは、西洋医学の高度医療を行う際に漢方薬を併用すると明らかに治療成績が上がるということでした。

漢方薬で体質改善して自然妊娠できることが理想ですが、様々な事情でなかなか自然妊娠が難しいケースもあります。私も日ごろの漢方相談では必要に応じて不妊症専門の医師を紹介することもあります。

漢方薬についても自然妊娠を目指す場合と西洋医学の治療を行う場合では処方を変えることがあります。

漢方薬は体質改善だけでなく、西洋医学の治療の効果を高めて副作用を防止することもできます。

不妊症で病院治療を行ってもなかなか結果が得られない方でもよい漢方薬がありますので、ぜひ一度ご来店ください。

 

掲載:マイドゥー12月号