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周期療法の本・紹介記事

「不妊症周期療法のお話」

薬剤師・中医師の小島晃さんが発刊


 薬剤師の小島晃さん(37)が「不妊症周期療法のお話」を発刊した。小島さんは県内で数少ない中国政府認定の中医師として、漢方の研究を行っているが、同書では不妊について、中国医学に西洋医学を取り入れて生まれた周期療法を紹介している。

 小島さんは、同療法による妻の妊娠をきっかけに研究を進め、一昨年24人、昨年は43人の妊娠例の報告を受けた。

 不妊症と診断されたり、子どもができない人の相談に応じ、拠り所となっている。

 この療法は、1960年頃に中国で生まれ、女性特有の生理周期による体温変化やホルモン変化を中国医学の伝統的な陰陽論と結び付け、妊娠の確率を高めている。

 生理周期によりホルモンの分泌が異なる女性の身体に合わせた療法で、生理周期は生理期、低温期、排卵期、高温期の四周期に分類。それぞれ異なる漢方薬が使われる。

 低温期は体温が低く、排卵の準備をするエストロゲンという物質の分泌が盛んで、高温期は体温が高く、排卵を抑制するプロゲステロンの分泌が盛んであることから、低温期を陰が盛んな時期、高温期を陽が盛んな時期と捉え、低温期には陰を養う漢方薬を、高温期には陽を養う漢方薬を処方する。

 この療法の症例として28歳から45歳までの4人、喜びの声として20代から40代までの7人を紹介している。

 A6判525五円(税込み)、76ぺージ。問い合わせは同薬局まで(電話922−0135)。

掲載:沼津朝日 2005年2月3日号