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小島薬局が勧める食養生

 小島薬局が勧める食養生は、「マクロビオティック」を基本にしています。「マクロビオティック」の良い部分を取り入れ、実践しにくい部分をアレンジしています。食養生は大切ですので、実践できるところから始めてみてください。


1、よく噛んで腹八分目

 昔から「腹八分目に医者いらず」といわれます。人間は数百万年以上飢餓の時代を経て、飽食になったのは最近のわずか数十年です。そのため過食に対する生体防御力は不十分で、食べ過ぎはあらゆる病気の原因になります。


2、正しい食事バランス

・歯の作りを考える

 人間の歯の構造からみると、合計32本のうち、穀物や豆、芋をすりつぶす臼歯は20本 (62.5%)野菜や果物を噛む門歯は8本(25%)肉や魚を噛み切る犬歯は4本(12.5%)になります。これからみると人間は雑食ですが、草食に近いといえます。欧米食、肉食が増えると食べ違いとなり、血液が汚れて様々な病気の原因になります。


・伝統的な日本食にする

 漢方医学には「身土不二」という考えがあります。身体と環境は切り離せないものという意味です。いま自分が暮らしている土地、その季節に自生する食物をとることが大切です。伝統的な日本食は、主食+副菜+汁物という組み合わせです。歯の作りから考えても、主食5割〜6割、副菜3割、汁物1割の比率で食べることが望ましいです。


・季節に合わせ陰陽バランスのとれた食事をする

 漢方医学では食事の栄養素より食べ物の性質を重視します。食べ物には陰性食、中性食、陽性食があると考えており、このバランスをとり、中庸にすることが大切です。

*陰性食(白、青色の食べ物、葉菜類、熱帯性の食物、多くの飲み物など)


白色の食物白砂糖、白米、精白小麦粉、化学調味料、精製油、牛乳、豆乳、ケーキ、スナック菓子、アイスクリーム、など
青物・葉菜類レタス、キャベツ、白菜、ほうれん草、小松菜、なす、春菊、など
熱帯性の食物バナナ、パイナップル、キウイ、オレンジ、レモン、トマト、じゃがいも、さつまいも、など
多くの飲物ビール、清涼飲料水、コーヒー、緑茶、など

*中性食(黄色の食べ物、全粒穀物、豆類など)

全粒穀物玄米、アワ、キビ、小麦、大麦、ライ麦、全粒粉パン、全粒粉パスタなど
豆類大豆、あずき、ひよこ豆、レンズ豆など

*陽性食(赤、橙、黒色の食べ物、根菜類、発酵食品、動物性食品など)

黒色の食物黒ゴマ、黒豆、のり、ひじき、コンブ、ワカメ、など
根菜類にんじん、ごぼう、レンコン、やまいも、かぼちゃ、大根、など
発酵食品天然醸造の味噌、天然醸造のしょうゆ、たくあん、梅ぼし、漬物、など
多くの薬味しょうが、ねぎ、玉ねぎ、ニンニク、にら、しそ、天然塩、など
動物性食品魚全般、肉、卵、チーズ、いか、エビ、など
一部の飲物紅茶、昆布茶、日本酒、梅酒、甘酒、など

3、三食の正しい食べ方

朝食朝は「排泄」の時間です。朝食は薄味で水分をやや多くした、軽めのものにしましょう。動物性食品(肉や卵、チーズなど)は避けましょう。リブレ雑穀ご飯、リブレ粥、納豆、味噌汁、野菜ジュース、野菜サラダ、とける緑、季節の果物など
昼食昼は「栄養補給と消化」の時間です。一日のうちでいちばん活動的な時間帯ですので、昼食はエネルギーとなる穀物を中心にしましょう。蕎麦などの麺類もよいです。
夕食夜は「吸収と代謝」の時間です。夕食は、一日の疲れをねぎらうため、ゆっくりと食事を食べましょう。

4、お勧めの食材

主食本来は玄米が良いです。しかし、玄米は消化が悪いという欠点があります。そこで、当店では玄米粉「リブレフラワー」をお勧めします。白米2合〜3合に「リブレフラワー」を大さじ1杯〜2杯入れて炊くだけです。雑穀を混ぜるとなお良いです。これだけで白米が玄米に変わります。
副菜豆類、野菜、海藻類、芋類などの植物性食品を中心にします。食卓には以下の副菜を作り置きすると便利です。(野菜は加熱調理を6〜7割、生野菜を3〜4割にしましょう)きんぴらごぼう、ふろふき大根、切り干し大根、ひじきの煮物、かぼちゃの煮物、野菜サラダ、海藻サラダ、とける緑、豆腐料理全般、納豆、白菜の漬物、タクアン、のりや昆布の佃煮、ごま塩など
汁物昆布と干ししいたけでだしをとった味噌汁が最適です。野菜や海藻、豆腐などの具をたくさん入れましょう。「リブレフラワー」を混ぜると理想的です。
調味料天然の調味料を使い、薄味にしましょう。食卓塩と白砂糖は避けましょう。自然塩、天然熟成の味噌、天然醸造のしょうゆ、もろみ酢、玄米酢、麦芽水あめ、 黒砂糖、メープルシロップなど
飲み物3年番茶、玄米茶、麦茶などがお勧めできます。コーヒーは控えましょう。毒素が溜まりやすい方は、玄米香琲が最適です。ミネラル豊富な良い水は適量を補給しましょう。飲みすぎは禁物です。

5、体質別のお勧め食材

 メール相談室・問診表2で自分の体質をチェックしてください。チェックの多い項目が自分の体質になります。

 自分の体質に合わせて、上記のマクロビオティック食養の上に加減してください。

気虚(ききょ)体質玄米・雑穀などの穀物、長いも・大和芋・自然薯などのヤマイモ類、そら豆、納豆などの豆類、椎茸・えのき茸などのきのこ類、かぼちゃ、栗、くるみ、などがお勧めの食材です。
血虚(けっきょ)体質ニンジン、あずき、クコの実、なつめ、イチゴなどの赤い色の食材、黒豆、黒胡麻、黒米、プルーンなどの色の黒い色の食材など
陰虚(いんきょ)体質れんこん、白きくらげ、白胡麻、豆腐、豆乳、ユリの根などの白い色の食材、梨、スッポンなどがお勧めの食材です。
気滞(きたい)体質春菊、セロリ、セリ、三つ葉などの香りのよい野菜、ジャスミン茶、菊花茶、ミントティーなどの香りのよいハーブティーなどがお勧めの食材です。
瘀血(おけつ)体質たまねぎ、ねぎ、生姜、ニンニク、ラッキョウなどの辛味野菜、いわし、さんま、さばなどの青背の魚、黒酢、山査子などがお勧めの食材です。
痰湿(たんしつ)体質昆布、ワカメ、のり、ひじきなどの海藻類、あずき、緑豆などの豆類、苦瓜、冬瓜、スイカなどの瓜類、どくだみ茶、ハトムギ茶、プーアル茶などがお勧めの食材です。