6月になると東海地方もそろそろ梅雨入りとなります。気圧が低く湿度が高い梅雨どきは様々な体の不調が起きますが、気管支喘息が悪化する方が多くみられます。
梅雨に気管支喘息が悪化する原因は、
- 気温・気圧・湿度の変化
- ダニ・ハウスダスト
- エアコンのカビ
などがあげられます。
定期的な掃除や日干し、換気などで軽減することができますが、気候の変化については回避することは困難ですね。
喘息発作が酷く命にかかわるような時には漢方薬よりも西洋薬の方が優先しますが、軽い発作や寛解期の時には副作用が少ない漢方薬が効果的です。
漢方医学では発作期と緩解期に分けて治療します。
発作期には気管支を広げて痰などの邪気を除いて症状を和らげることを行いますが、緩解期は正気を補い体質を改善することを行います。軽い発作は漢方薬でも十分効果がありますが、体質を改善して発作をおこさないようにする根本療法をより重視しています。
治療においては発作期には痰の色や量、症状などから寒熱を弁証して小青竜湯、蘇子降気湯、麻杏甘石湯、清肺湯、柴朴湯などを使い分けます。
緩解期には肺と脾を丈夫にする玉屏風散、補中益気湯、六君子湯や腎を丈夫にする冬虫夏草、鹿茸製剤などを体質に合わせて使い分けます。
慢性化して血液中の酸素レベルが低下している方は、瘀血を改善する冠元顆粒、イチョウ葉エキスなどが効果的です。
このような方法を行うと小児喘息の場合はかなり奏効する事が多く、ステロイドの吸入剤や気管支拡張剤を中止できたケースも多くあります。一方、成人の喘息の場合は症状も頑固で西洋薬を長く飲んでいることもあり簡単にはいきませんが、多くの場合発作がおきにくくなります。
気管支喘息お悩みの方は、根本から体質改善できる漢方薬をぜひお試しください!