梅雨時の「気象病」を改善しましょう!
梅雨になると足のむくみや倦怠感、めまいや頭痛、食欲不振、不眠、関節痛など様々な不調を訴える方が多くいます。また、最近の研究では6月はうつ病を発症する人が多いそうです。
梅雨などの気圧が大きく変化する時期に起きる不調は「気象病」と言われ近年注目されています。「気象病」の原因は以下のようなものがあげられます。
1、高温多湿がもたらす不快感
2、急激な気圧の変化による自律神経の乱れ
3、日照時間の減少によるセロトニンやメラトニンの減少が引き起こす感情の乱れや睡眠障害
このように、梅雨時は肉体的にも精神的にも負担が大きく、様々な不調を起こしやすいといえます。
さて、漢方では梅雨は「湿邪」が多いと考えます。この「湿邪」は「脾」を損傷して消化機能を低下させ、水湿運化機能が低下するため「水毒」が発生するのです。
ですから、梅雨の「水毒」は単純な利尿薬では効果が少ないと考えています。「脾」の働きを高め、血流を改善して、全身の代謝を高めることで「水毒」を改善することができるのです。
梅雨時の「水毒」を除く漢方薬は多くありますが、不快な症状や体質によって使い分けます。西洋医学には「水毒」という考え方はないので、この時期の「気象病」には体質に合った漢方薬が最適です。
梅雨の「気象病」でお悩みの方は自己判断せずに、ぜひ一度ご相談ください!
掲載:マイドゥー 2019年6月号