春は自然界全てのものが成長し、変化を迎える季節です。人間の体も同じように変化を受けて新陳代謝が活発になり、冬に溜まった毒素を排泄しやすくなります。
漢方医学ではこの季節に最も影響を受けやすい臓器は「肝」と考えています。「肝」は気の流れを調節する働きがあり、自律神経や精神の安定、胃腸の働きを調節します。ストレスが溜まると「肝」の働きが鈍り、自律神経のバランスを崩してイライラ、不安感、うつ、不眠、食欲の低下や過食、便秘と下痢を繰り返すといった症状が現れるようになります。
<「肝気鬱滞」のチェックリスト>
□ 怒りっぽく、イライラする
□ 憂うつで、落ちこみやすい
□ 疲れやすく、やる気がない
□ 食欲がない、または過食
□ 下痢や便秘を繰り返す
□ 寝つきが悪い、または睡眠中に目が覚めやすい
このような症状で当てはまるものが多い方は「肝」が疲れています。
安定剤や抗うつ剤、胃腸薬を飲んでも根本的な解決になりません。漢方薬で「肝」を強化すると、症状が改善して酷くならずに済みます。
「病は気から」と言われますが、「肝気」の巡りを改善する事でストレスからくる「気の病」を改善することができます。
気分が優れずにイライラ、不安感、うつ、不眠などが気になる方は、まずは漢方薬をお試しください!
掲載:マイドゥー 2016年3月号