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脳卒中は漢方薬で防止しましょう!

寒さが厳しい季節になりましたが、寒さの厳しい季節は脳卒中が増える時期として知られています。 脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」、脳の表面を走る動脈瘤が破れる「くも膜下出血」の3つのタイプに大別されます。
以前は脳出血の割合が多かったのですが、現在は脳梗塞が約65%と最も多く、次いで脳出血、くも膜下出血となっています。 脳卒中は、ある日突然に起こる病気として恐れられていましたが、脳梗塞は下記のような前兆が多くの方にみられることが知られています。
  • 手や足の力が急に抜ける、物につまずきやすくなる
  • 片方の手や足がしびれたり、動きにくくなったりする
  • ろれつが回らなくなり、言葉が出てこなくなる
  • 急にめまいが起こる
さて、脳卒中は頭全体に起こるわけでなく、一部の血管が詰まったり、出血したりします。漢方医学ではこのような脳血管のトラブルを瘀血(オケツ)と考えており、血液をサラサラにする漢方薬が使われています。病院でも血液サラサラの薬が処方されることが多いですが、病院の薬と漢方薬では作用するメカニズムが異なり、両方を併用することも可能です。
瘀血には下記のようにいろいろな原因があります。
  • 気滞瘀血:ストレスなどで気が滞って、血液も滞り瘀血になる
  • 気虚瘀血:慢性病や過労で気が不足して、血液の流れも悪くなり瘀血になる
  • 陰虚瘀血:慢性病や加齢で血中の水分が減少し、血液が濃縮されて瘀血になる
  • 痰湿瘀血:食べ過ぎや飲みすぎで肥満となり、血液が粘調になり瘀血になる
漢方医学では個々の体質を見て、オーダーメイドで漢方薬を組み合わせることで効果を高めています。 漢方薬の大きな特徴は瘀血の原因から改善することです。原因を知らずに血液サラサラの漢方薬やサプリメントを飲んでも良い効果は得られません。
漢方の本場の中国では、体質に合わせた漢方薬が脳卒中の予防や再発防止にとても良い効果が報告されており、後遺症や認知機能の改善が見られるケースもあります。 脳卒中は発症した方の半分以上が死亡あるいは介護が必要な状態になっていると言われている怖い病気です。予防と再発防止のためにぜひ漢方薬をお試しください。