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間質性肺炎と漢方薬

新型コロナ感染症もワクチン接種率の増加や治療薬も出てきて少しずつですが希望が見えてきていると思います。感染症に伴って間質性肺炎の相談が増えてきています。
間質性肺疾患とは、肺の間質(肺胞の壁や血管など)に炎症が起こり、肺胞から血管への酸素の移動に障害が生じるという病気をひとくくりにしたものです。間質性肺炎の原因は、じん肺、薬剤性、膠原病、過敏性、ウイルス性などさまざまあります。原因不明のものも多くみられ、特発性間質性肺炎といいます。

    間質性肺疾患

  • 膠原病に伴う間質性肺疾患
  • 過敏性肺炎
  • 原因不明の間質性肺炎(突発性間質性肺炎)
  • サルコイドーシスなどを含むその他の間質性肺疾患
  • ベーリンガーインゲルハイムのHPより
原因がはっきりしているものは原因を除けばよいのですが、原因が不明の特発性間質性肺炎は治療が難しく、指定難病になっています。
肺の炎症が長期化し線維組織に置き換わってしまうケースでは、元の正常な肺組織に戻ることはないため、間質性肺疾患の予後は悪くなるとされています。症状としては、初期には無症状であることが多く、ある程度進行すると咳や息切れが見られます。多くの場合、痰を伴わない乾いた咳が出ます。
病院ではステロイドや免疫抑制剤、咳や痰を止める薬などが使われますが、基本的には対症療法になります。
一方、漢方医学では体質改善を重視しております。昔から“正気存内・邪不可干”と言われており、免疫力が高ければ病邪に侵されないと考えています。主に肺の機能を高める漢方薬を中心に、肺の炎症を取る漢方薬、繊維化を改善する漢方薬、咳や痰を改善する漢方薬を体質や症状に合わせて組み合わせます。実際に中国では漢方薬で間質性肺炎が改善された症例が多く報告されています。
漢方薬によってステロイドや免疫抑制剤の副作用の軽減することもできますので、慢性の間質性肺炎でお悩みの方は一度ご来店ください。