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頻尿・尿もれと漢方薬

コロナ禍が続き、ステイホームやテレワークといった「新しい生活様式」が求められるようになりました。家にいる時間が長くなり、運動不足や従来と異なるストレスが増えていることで、体調が悪くなる方もいるようです。
その中で最近多い相談に頻尿や尿漏れがあります。尿漏れについては、男性と女性では原因が異なります。男性の尿漏れは排尿後尿滴下(はいにょうごにょうてきか)と言い、尿を出しきったつもりでも尿道内に尿が残り後からジワジワ漏れ出してしまいます。一方、女性の尿漏れは腹圧性尿失禁と言い、せきやくしゃみ、重いものを持ち上げたときなどおなかに力が加わったときに起こります。40歳以上の女性では約半数の人が尿漏れを経験しているといった統計もあるそうで、特に中高年以降の女性の人にとっては悩まされている病気の一つです。
さて、尿漏れは男女ともに尿道を締める筋肉や骨盤底筋などの筋力の低下が大きな原因の一つです。ステイホームにより運動量が減り、筋力が低下していることが頻尿や尿漏れを悪化させているようです。 漢方医学で頻尿や尿漏れは「腎虚」と考えられています。加齢や冷えなどで腎の機能が低下することが原因です。また、筋力の低下は「脾虚」と考えられていますので、頻尿や尿漏れは脾と腎を強化することで改善されることになります。
  • 腎を補う漢方薬は補腎薬といわれ、八味地黄丸、参馬補腎丸、味麦地黄丸などを体質に合わせて選びます。
  • 脾を補う漢方薬は健脾薬といわれ、六君子湯、補中益気湯、黄耆建中湯など体質に合わせて選びます。
  • 収斂して尿漏れを防ぐ漢方薬は固渋薬(こじゅうやく)といわれ、桑螵蛸(そうひょうしょう)、山茱萸(さんしゅゆ)、蓮子肉(れんしにく)などの薬草を含む漢方薬を選びます。
1月26日に固渋薬の新製品が発売されました。従来にない優れた配合の漢方薬ですので、頻尿や尿漏れでお困りの方は一人で悩まずに是非ご相談ください。