今回より再び不妊症周期療法について連載していきたいと思います。最初の周期療法のコラムで私の家内が周期療法で2人目の子供を妊娠したことで周期療法の効果を確信できたことをお話しました。その後も数多くの方から妊娠のご報告をいただき、周期療法のすばらしさを実感しております。特に印象に残っている方としては、46歳で無事出産されたIさん、4度の流産を乗り越えて出産されたHさん、同じく3度の流産を乗り越えて出産されたMさん、アトピーの治療をしながら妊娠されたWさん、ひどい冷え性を1年かけて体質改善しながら39歳で妊娠されたUさんなどがおります。漢方薬の服用により新しい生命が誕生することは、私にとっても非常に嬉しいことで、この仕事を続けていく活力にもなります。このすばらしい周期療法の効果を高め、漢方的な知識をより深めるために、平成15年11月19日〜11月24日の期間に周期療法の第1人者といわれる南京中医薬大学教授・夏桂成先生の研修を受けてきました。
南京中医薬大学付属病院 | 病院正門 |
夏桂成先生の診察風景 | 夏桂成先生の講義風景 |
日本に帰ってきてから夏桂成先生から学んだ処方内容や問診のポイント、基礎体温の見方などを様々な角度からまとめて検討しておりますが、中国のスタイルを日本の事情に合うようにアレンジすることが大切なポイントになると感じています。今までの経験に今回学んだことを加味して、より優れた周期療法を実践できるように研鑚を積んでいく所存です。次回以降は南京での研修の具体的な内容についてわかりやすくお話していきたいと思います。
病名別漢方治療法「不妊症周期療法」も参照してください
掲載:マイドゥー 2004年2月号