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不整脈

不整脈(心の病気)と漢方薬

不整脈は心臓の刺激伝導系の障害で、大きく分けて3つの種類があります。脈の遅くなる「徐脈」、速くなる「頻脈」、脈が飛ぶ「期外収縮」です。不整脈には心配の無い不整脈と危険な不整脈があります。脈がたまに飛ぶ程度の人や症状のない徐脈は心配のないことがほとんどです。また、運動や精神的な興奮によって脈が速くなる場合も心配ありません。一方、急に意識がなくなり失神するタイプや脈拍数が1分間40以下で強い息切れを感じるタイプは危険です。
心筋梗塞などの心臓の病気がある人に不整脈が出てきた場合は、より怖い心室細動という不整脈に移行することがあるため要注意です。
一般に不整脈の多くは加齢やストレス、睡眠不足、疲労などでおきるため、心臓に病気がある場合や一部の不整脈を除いては大きな心配はなく、漢方治療が奏効する事が多く見られます。
中国医学では不整脈は心悸と呼ばれ、心の気血陰陽の不足がベースにあることが多く、淤血や水飲が滞るとさらに悪化すると考えています。治療としては心の気血陰陽の不足を弁証して補い、淤血や水飲がある場合は除いていきます。
心の気血を補う人参養栄湯、帰脾湯、心の気陰を補う麦味参顆粒、炙甘草湯、心陰を補う天王補心丹、心陽を補う桂枝加竜骨牡蛎湯、救精などを体質を弁証して、使い分けると効果的です。 ストレスが強い人は柴胡桂枝干姜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯を併用します。不安感があり寝つきの悪い人は温胆湯、酸棗仁湯を併用します。 瘀血のある人は冠元顆粒を、水飲のある人は苓桂朮甘湯を併用します。
最近の研究で心沙棘に心電図改善効果があることがわかりました。