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慢性疲労症候群

慢性疲労症候群(脾の病気)と漢方薬

慢性疲労症候群(CFS)とは、これまで健康に生活していた人に原因不明の強い全身倦怠感、微熱、頭痛、脱力感や、思考力の障害、抑うつ等の精神神経症状などが起こり、この状態が長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるという病態です。
疲労感、倦怠感は、誰でも日常的に経験している感覚ですが、慢性疲労症候群とはただ慢性疲労の程度が激しいだけではなく微熱、筋肉痛、関節痛、思考力の低下など様々な症状を伴い日常生活や社会生活に支障を来している患者の病名なのです。はっきりとした原因は今のところわかっていません。
病気が進行すると腎精に及び治りにくくなります。さらに淤血や痰飲と言った病理物質が体にたまるとより悪化します。治療としては脾気を補い清気を上昇させます。病態に応じて腎精を補ったり、淤血や痰飲を除いていきます。
胃腸が弱って倦怠感が強いときは、脾気を高める補中益気湯、十全大補湯、婦宝当帰膠が効果的です。慢性化して腰痛や下肢がだるいときは、腎精を補う海馬補腎丸、双料参茸丸、救精などが効果的です。微熱が続く場合は西洋人参、麦味参顆粒、瀉火補腎丸、補中益気湯、柴胡桂枝湯などを症状にあわせて使います。