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狭心症

狭心症(心の病気)と漢方薬

狭心症は、冠動脈の内腔が動脈硬化によって狭くなってしまい血液が流れにくくなる病気です。冠動脈は曲がりくねっているためにコレステロールがこびりついて動脈硬化を起こしやすく、これにより心臓の筋肉に酸素と栄養を運ぶことができなくなり発症します。狭心症は心筋梗塞と異なり、心筋は壊死せずに回復することができます。狭心症は、運動や階段を上がった時などの労作によりおこる労作性狭心症睡眠中や静かに座っている時におこる安静時狭心症に分けられます。重要な症状としては胸痛があり、発作の持続時間は数分から15分ぐらいまでで、ニトログリセリンの舌下使用により治まるのが特徴です。
中国医学では狭心症は胸痺と呼ばれており、冷えやストレス、過労などにより淤血や痰濁が心に詰まって痛みを起こすと考えています。治療は原因を弁証して、心の淤血や痰濁を除いていきます。 心臓の瘀血を改善する冠元顆粒、血府逐淤湯がファーストチョイスになります。胸のつまりや胸苦しさがある場合は、温胆湯、小陥胸湯などを併用します。冷えが強い場合は附子人参湯が効果的です。ストレスが強い人は星火逍遥丸、柴胡桂枝干姜湯などが効果的です。 疲れると悪化する人は麦味参顆粒、補中益気湯、帰脾錠、救精などが効果的です。 寝つきの悪い人は天王補心丹、酸棗仁湯、黄連解毒湯などを併用します。 浮腫がある人は真武湯、木防己湯などを併用します。
最近の研究で心沙棘に心電図改善効果や血小板凝集抑制作用があることがわかりました。発作時に口に含むと発作が和らぐことがあります。