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食欲不振

食欲不振(脾の病気)と漢方薬

食欲は脳の視床下部にある摂食中枢、満腹中枢によってコントロールされています。美味しそうなものを見たり、食べ物のにおいがすると摂食中枢が刺激を受けて食欲が出ます。そして食事によっておなかが一杯になると、満腹中枢が働いて食欲が止まります。これら両中枢のはたらきには胃腸や食道はもちろん肝臓や心臓、肺などほとんどの内臓の影響を受けます。とくに体力を消耗して胃腸に負担がかかると食欲は確実に減退します。また、精神的な原因で食欲がなくなることもあります。
中国医学では食欲不振は脾胃の働きが弱ったり、神経のバランスが乱れて肝と脾胃の調和が乱れることが原因と考えています。治療は胃腸の働きを高め、肝と脾胃を調和させるようにします。
胃腸の働きを高める六君子湯、香砂六君子湯、参苓白朮散、人参湯などを症状にあわせて使うと効果的です。消化不良による胃のもたれが気になる場合は焦三仙、平胃散などを併用します。お腹が冷えてぽちゃぽちゃ水の音がするときは人参湯、茯苓飲、真武湯などが効果的です。ストレスが強く、お腹の張りや痛みがある場合は開気丸、四逆散、逍遥散などが効果的です。