漢方薬というと人間が飲むものというイメージを持たれる方も多いと思いますが、実はわんちゃんや猫ちゃんなど様々な動物にも使われています。
動物に対する漢方治療の歴史はとても古く、約2000年前に書かれた漢方の古典である「黄帝内経」によると、当時の医者は食医(薬膳など食事療法を行う医師)、疾医(内科医)、瘍医(外科医)そして獣医(家畜など動物の治療を行う医師)の4種類に分けられていたことが記されています。
大昔から動物にたいしても針やお灸、漢方薬を用いた治療が行われていたのです。
現代では、家畜ではなく、家族の一員であるペットに対して漢方が使われます。
漢方による治療方針は基本的には人間と同じなのですが、動物はより自然に近く、高い自己治癒力を有しています。ですのであまり複雑な治療というよりは、自己治癒力を引き出す様なシンプルな漢方治療で高い効果を発揮します。
当店でもご相談を受けてペットへの漢方薬をお勧めすることがありますが、慢性膀胱炎や視力低下、慢性湿疹など、様々な症状が改善した事例があります。
⇒詳しくはこちら『ペットと漢方薬』ペットに用いる漢方として、現在は錠剤タイプのものが主流です。
臭いも分かりにくいので、カリカリのご飯に混ぜてあげるとすんなり食べてくれる子が多いようです。
この数十年で人間と同様、ペットの平均寿命は昔よりもずっと伸び、老化に伴う様々な疾患が増えていますが、できるだけ元気に一緒に過ごしたいものですね。
漢方堂ではペットの漢方相談も行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。