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東洋医学の名医134人

東洋医学の名医134人徹底紹介

東洋医学の名医134人

「東洋医学の名医134人徹底紹介」
出版社:実業之日本社 旭丘光志著
192頁~193頁
 

小島 晃

小島薬局本店

日本人の体質に合わせた中西医結合の方法で、快癒の方向に導く。患者と幸せを共有していきたい。

1967年北海道生まれ、東京薬科大学卒、三共製薬に勤務の後、中国医学の研修塾で学ぴ、実家の小島薬局にて活動。1995年から北京中医薬大学日本分校でさらに研鎌を積む。薬剤師、国際中医師。日本中医薬研究会学術委員長。

日本人の体質に合わせた方法で不妊症を克服

まだ三O代の若い小島晃薬剤師は、製薬会社のMRから転身し、中西医結合による調剤に活路を開き、”漢方なら小島薬局へ”という知名度を確固たるものにしつつある。
 扱う疾患は、不妊症や生理痛、生理不順、更年期障害などの婦人病が最も多い。次いでアトピーや慢性湿疹などの皮膚病、花粉症や喘息などのアレルギー疾患、さらに自律神経失調症、生活習慣病全般、ガンの補助療法へと範囲は広い。
 最近、なかでも実績をあげているのが不妊症の治療で、昨年は二五人、今年は三月末までに九人の妊娠に成功している。
 「西洋医学だと不妊症には排卵誘発剤を与えたりしますが、わたしは周期療法で効果をあげています。この方法は、西洋医学の生理周期やホルモンバランスと、漢方医学の弁証論治を結合させて中国で考えられた比較的新しい治療法です。ただし、中国の方法をそのまま日本人に当てはめることはできませんので、わたしは日本人の体質に合わせて改良した方法でおこなっています。この最大の目的は、温かい血液が十分にある子宮内膜をつくり、着床しやすい体質に改善することにあります。
 その他の疾患についても、西洋医学の病名、診断や検査、病態生理などと、中医学による弁証論治を組み合わせて、個々の患者さんに合わせた最適な方法を選択するように心がけているんです」  こう断言する小島薬剤師だが、「うれしいのは不妊症の方が懐妊したときです。他の疾患と違って不妊症の治療ではこの世に新しい生命が生まれてくるのですからね。そのような幸せをお客さんと共有したいものです」とも語っている。

国際中医師の免許を取得し本腰

小島薬剤師は、そもそも漢方にはあまり興味を持てなかったようである。薬科大学卒業後の製薬会社勤めでも、新薬のセールスなどで、どっぷり西洋医薬に浸かっていた。
 その後、実家に戻って父親のもとで調剤の仕事をつづけていたところ、転機が訪れた。父親の勧めで東京にある中医学研修の〈高円寺塾〉に通い始めたのだ。この塾で猪越恭也先生に教えを受けたことが進路を決定づけた。これをバネとして、次は北京中医薬大学の日本分校に通いながら、中医学の大家、冠華勝先生の教えをとくに受けたという。冠先生はその後、小島薬局で漢方特別相談会を受け持っている。
 日本分校卒業後には中国政府認定の〈国際中医師〉の資格を取得し、この道にますます本腰が入った。
 こうして中医学の理論をべースに、日本で使われている漢方薬や健康食品を日本人の体質に合わせてうまく調合し、効果をあげるようになったが、小島薬剤師は機能性食品も積極的に採り入れている。小島薬局に入ってみると、幅広い機能性食品がそろっているのがわかる。それとともに、新時代の中国漢方である中成薬も備えられている。
 小島薬剤師は、中医師として、これからも中西医結合による方法で、患者さんの体質に合わせた調剤で、快癒の方向に導いていくことであろう。
 ホームページを設けて、メール相談を受けたり、薬剤や機能性食品の販売などで全国展開中。