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伝統を受け継ぎながらも発展を続けること

漢方相談薬局+調剤薬局で地域に密着した医療を担う

代表取締役
薬剤師・国際中医師
小島 晃氏
 株式会社小島薬局の創業は、第二次世界大戦が終戦を迎えた1945年。  以来、「社員の幸せ」「お客様の信頼」「地域医療の貢献」を企業理念に掲げ、現在は沼津市を中心とした静岡県東部に調剤薬局8店舗と漢方相談薬局1店舗の9店舗で64名(うち薬剤師31名)が従事する薬局グループにまで成長した。  2007年から「地域に密着した医療の担い手」という伝統を受け継いでいるのは、3代目の小島晃代表取締役。「父が薬局で漢方相談を行っていたのですが、私も漢方に興味を持ち、イスクラ中医薬研修塾と北京中医薬大学日本校で漢方を学び国際中医師の資格を取得しました。以降、中医学理論に基づいた漢方相談を追求し、アトピーや不妊症の相談で高い実績を上げてきました」。  2011年には、漢方専門薬局の小島薬局漢方堂を開局。小島氏を含め、2名の国際中医師が随時相談に対応できる体制になっている。

静岡県東部一の規模を誇る本店 健康フェアでさらなる関心を

健康フェア
 同社が医薬分業を見据え、調剤専門の薬局を開局したのは81年。現在、8店舗ある調剤薬局の中でも、主に3つの医療機関の処方せんのほか、年間200以上の医療機関からの処方せんを受けている本店は、静岡県東部で最大規模の店舗となった。  「いわゆる、『町の薬局』時代から地域に密着して健康相談を行ってきた歴史があり、地域の方が様々な医療機関の処方せんを持ってきてくれます。今、言われている『かかりつけ薬局』、また、『健康サポート薬局』の原型となる薬局として機能していると思います」と小島氏。  日々、神経を使う業務を極力、機械化・システム化する事により、調剤業務における真の薬剤師のあり方を探求しており、本店など大型店舗には、大型自動分包機と散在監査システムを、電子薬歴、在庫管理システムなどベーシックなものは全店舗に導入し、ICTに対応出来る薬局を目指している。  地域の薬局としての認知度向上と、地域住民にセルフメディケーションへの関心を持ってもらうため、昨年度に本店で第一回目の健康フェアを実施した。漢方講座、糖尿病簡易検査、健康チェック、相談コーナー、子供薬剤師体験、薬局見学ツアーといった大人から子供まで参加できる内容で、約140名が来場する盛況ぶりを見せた。この健康フェアは本年度も開催の予定だ。

本格的に在宅医療へ参画 有志の勉強会も実施

また、企業理念でもある地域医療への貢献のため、数年前から本格的に在宅医療にも力を入れて取り組んでいる。  「2015年10月、厚生労働省から『患者のための薬局ビジョン』が発表されましたが、違和感は全くありませんでした。以前に本店の近隣に在宅医療に力を入れている医師がおられたので、施設と50軒以上の個宅へ薬のお届けをしていた経験があったからです。その医師は現在は在宅訪問は減っていますが、一昨年より新たに別の在宅専門医と連携を取っております。昨年から在宅をシステムとして本格的に対応していくため、本店に在宅専門の部署を立ち上げました。担当課長には在宅専門医の往診に同行してもらっています。昨年は、日本在宅薬学会理事長・狭間研至先生をお招きした勉強会を実施することができました。何人かの薬剤師が刺激を受け、自主的に在宅の勉強をやらせてほしいと申し入れがあり、薬剤師のやる気を感じています」。  「現在、2店舗で基準調剤加算2を取得できているのも、在宅医療に力を入れてきた結果だと思っています。いずれは、在宅専門の部署で独立採算ができるようにしたい」と小島氏は語る。

薬剤師の資質を高めるためかかりつけ薬剤師手当を創設

「人材は宝」と考え、長年、教育に力を入れてきた同社。マンツーマン教育を基本に、新卒薬剤師を指導することで、入社3年目には管理薬剤師として活動できるレベルにまで成長させると共に、処方せんと漢方薬を共に学べる勉強会をきめ細かく開催しているもの特徴的だ。主な勉強会は、漢方研修会(毎月)、全社員研修会(年4回)、兄弟会社、ピーエフシー株式会社との合同研修会(隔月)、事務研修会、薬剤師会研修会などで、外部の研修会にかかる費用は一部会社負担もしている。  「弊社では、事務職員にも『医療人であれ』という指導をしています。医療事務だけでなく医療人として相談に乗り、薬剤師と一緒に店舗の運営に参加しているという意識を持ってもらうために、4年程前から登録販売士の取得を推奨し、手当もつけているため、ほとんどの事務職員が取得をしています。薬剤師には、3年程前から認定薬剤師取得者には手当をつけています。また、本年度から、かかりつけ薬剤師手当を創設し、認定の取得のための研修や更新にかかる費用を会社で負担することとしています」。  社員の「物心両面の幸せ」を目指している同社では、給与面はもちろんのこと、薬剤師の資質を高めることで、より地域医療に貢献できることになると考えている。  「キャリアプランの薬剤師教育の中で、認定資格の取得を推奨してきました。一人でも多くの人にかかりつけ薬剤師として登録をしていただき、地域の患者さまに当薬局をかかりつけ薬局にしていただくという意識を持って努力を続けていきたいと思っています。また、やりがいをもって楽しく真剣に働いていただくために、福利厚生も充実させています。5年、10年、15年と勤務年数でランクアップをしていき、福利厚生施設の宿泊をプレゼントしたり、社員旅行を実施するなどしています」。

健康サポート薬局の理想形を来年秋に開局の予定

相談風景
 同社では、本店と漢方堂を合併させ、調剤・在宅医療・健康相談・簡易検査の機能を1店舗に集約させ、「かかりつけ薬局」、「健康サポート薬局」の理想形を体現するような大型店舗を来年秋に出店する計画がある。  「これからの薬局は、『地域包括ケア』や『かかりつけ薬局』『健康サポート薬局』がキーワードになってくると思います。特に今後は薬剤師のトリアージをする役割が非常に大切だと感じています。つまり、軽症の方は食事指導や漢方薬を活用し、器質的疾患が疑われる場合は適切な病院を紹介するということです。管理栄養士が2名いますので、未病対策、健康増進のための食事指導もしっかり行っていきたいと考えています」。  「さて、弊社は保険調剤、在宅医療、漢方相談の3本柱で、地域に密着して貢献してきたと自負しております。『患者のための薬局ビジョン』で示された『健康サポート薬局』は、まさに弊社の企業理念と一致するものですから、来年秋に開局を予定している大型店舗は、70年の歴史の集大成になるものと考えて準備を進めております。今後も静岡県東部に密着した展開をして、ゆるやかに発展する永続企業を目指していきたいと思っております」と小島氏は今後の展望を述べた。
小島薬局漢方堂